こんにちは。愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。
今日は一宮市の旧尾西市のエリアにやってきました。
その中でも特に旧美濃街道の起(おこし)宿付近を歩きます。
美濃街道は江戸時代、東海道の宮宿(現在の熱田のあたり)と中山道の垂井宿を結んだ脇街道になります。
宮宿と垂井宿の間に7つの宿があり、起宿は宮宿から数えて5番目、萩原宿と墨俣宿の間に当たります。
美濃街道沿いの一里塚の中でも唯一現存する富田の一里塚。一里(4km)ごとに街道の両側に土を盛って大きな木を植え目印としてきました。
国指定史跡です。
旧街道を歩きます。
しばらく行くと何やら由緒ありそうな建物。一宮市尾西歴史民俗資料館に隣接する旧林家住宅です。
国の登録有形文化財に指定されています。入場無料。自由にお入りくださいとありますので入ってみます。
内部は林家住宅に関する解説があります。もともとこの場所には起宿の脇本陣の建物があったのですが、明治24年の濃尾地震で倒壊し、その跡地にこの建物が建てられたのでした。
その後、昭和初期に一部増築されています。
内部は素晴らしい和風建築。江戸時代の伝統的な町家建築の様式をよく伝えているそうです。
座敷には床の間もありますね。
黒光りする板張りの廊下。
旧林家住宅は建物だけでなく、庭園も素晴らしいものがあります。
12月8日ですが、カエデやドウダンツツジの紅葉が色鮮やか。
苔の緑と赤のコントラストがきれいです。
裏座敷の窓越しに見る紅葉。絵画のよう。
街道沿いには他にも古そうな建物が残されています。
こちらは起のシンボルとも言える高さ25mの大イチョウ。愛知県指定天然記念物です。
立派な土蔵を伴った住宅。
起渡船場跡にやってきました。当時はここから舟で木曽川を渡っていました。
現在は渡舟の代わりに濃尾大橋が一宮と対岸の岐阜県羽島市を結んでいます。
橋の上から金華山方面の眺め。