こんにちは!愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。
今日は愛知県の赤味噌文化を支える八丁味噌を製造する2社のうちのひとつ、まるや八丁味噌さんにやってきました。
まるや八丁味噌の歴史
まるや八丁味噌さんは、創業延元二年(1337年)と、長い歴史を誇ります。
岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離、旧東海道街道筋に位置します。八丁味噌の名前の所以ですね。
まるやさんは醸造業から始まり、江戸時代から始めた八丁味噌造りの伝統の技と味を頑なに守りながら、今日もその歴史を刻み続けている会社です。
通常、八丁味噌と言えば今回の「まるや八丁味噌」さんとお隣の「カクキュー」さん2社だけがつくる味噌となります。
創業者は太田彌治右衛門という人で、まるやの「や」は彌治衛門の「や」です。
代々大田家が当主を務めてきましたが、途中で大田家は途絶え、今は別の方が社長をされているそうです。
蔵見学へ
見学は無料で、見学可能時間は9時00分~16時20分となります。
まずは愛知環状鉄道に並行する道路に面した売店のようなたたずまいの「蔵見学受付」に立ち寄ります。
- そこで受付します。住所、代表者氏名、電話番号、人数などを所定の用紙に記入します。
上記時間内で毎時00分、30分に見学を行われますが、この日は私たち2人だけ、14時5分でしたが、すぐ案内してもらえました。
(12時00分~13時00分の間はお休みだそうです。また、最終のご案内は16時20分となります)
個人ですと予約は必要ありません。その場で案内して頂けます。
こちらから蔵の中へ入ります。
最新情報は下記まるや八丁味噌さんホームページでご確認ください。
八丁味噌の製造工程
まずは八丁味噌の製造工程をパネルを用いて説明していただけます。赤味噌と白味噌の違いは、赤は大豆を蒸す、白は煎るの違いですね。
味噌麹に塩、水を加えて木桶に仕込む作業は職人さんに人力で行われます。空気が入らないようによく踏み固めながら仕込んでいくそうです。
巨大な木桶と3トンの石の重し
味噌がつけこまれる木桶は杉の木で作られたもので、直径が6尺(1.8m)という巨大なものです。空の桶だけで重量が約700㎏あるそうですね。
この木桶は100年使えるそうで、まるやさんには200本の木桶があるそうです。
ちょうど訪れた時は石積み作業が行われていました。
木桶に入る味噌の重量は6トン、その上に麻布をを7枚ほど敷いて重しとなる石を3トン積み上げます。
積む作業は手作業ですが、今はリフトで桶の上まで石を持ち上げることができるもの、さぞ昔は大変だったでしょう。
石積み職人は4名
石積みは専門の職人さん4人で行うそうです。そのうち2人はまだ修行中だとか。
作業中の方はまるやさんの中でもトップの石積み職人だそうです。
石積み職人のお仕事
この方ですね。昔の朝日新聞の切り抜きですが当時48歳、今はおいくつくらいでしょう?
腰のケアには万全を期しているそうですね。通勤に使う車のシートは良い物を、ふろ上がりには毎日15分のストレッチ、また週に1回は整体に通われているそうです。
記事に書かれてありました。
石の見本
右側の一番下に来る石は重さ60㎏。真ん中の石は中ほどに使用する石です。そして左はてっぺんに置かれる、まんじゅう石と呼ばれる平たい石。
こちらは味噌づくりに使われた昔の道具です。
最古の味噌蔵
こちらは別の味噌蔵です。まるやさんには8棟の蔵があるそうですが、こちらは江戸中期までさかのぼる最古の蔵だそうです。
当時はカンナが無かったのでちょうなで削った梁が目を引きます。15年ほど前の朝の連続テレビ小説「純情きらり」では、ここでロケが行われて、実際に宮崎あおいが来たそうです。
見てないからわからないな💦
味噌は完成まで二夏二冬寝かされます。丸二年です。これは通常の味噌より長い熟成期間となります。
そして完成後は石をひとつづつ取り除き、職人さんがスコップで味噌を取り出していきます。ここも人力ですね。
これが八丁味噌たる所以ですね。伝統を守っているそうです。
そしてパックされ、商品として流通していきます。
旧東海道
この道が旧東海道で、江戸時代からまるや八丁味噌さんは行きかう旅人に味噌を売っていました。
向かいはカクキューさんの建物で、同じように味噌を販売しており、両社時には切磋琢磨し、時には共動してきた関係だそうですね。
直売コーナー
作りたての味噌や味噌を使った商品が並べられているコーナーです。
蔵見学は無料ですが心付けとして、みそかりんとうや味噌せんべい、味噌煮込みうどんなど購入しました。
一番人気はみそかりんとうらしいです。
オンラインでもまるやさんの商品が販売されいますが、ここでも多くの商品が並べられています。 いろいろ選ぶのも楽しいですね。
- 価格: 5227 円
- 楽天で詳細を見る
[rakuten:orlando:10000036:detail]
見学の最後、最初の受付場所に戻ったときに手のひらサイズの赤だしのパックをお土産として、ひとつ頂きました。
いろいろ勉強になりました。
まるや八丁味噌さんの周辺
こちらはカクキューさんです。現在(2021年1月)は土日しか見学を受け付けていないとのこと。
道路から見えたカクキューさんの石置き場。
カクキューさんの裏は蔵通りと呼ばれています。
純情きらりのロケ地を示す看板。
宮崎あおいの手形がありました。思いのほかごついですね。