麦秋を迎えた三河平野。ほんとうなら梅雨入り前に刈り取りなんですけどね。今年はいかんせん梅雨入りが早かったです。
こんにちは! 愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。今日(5月25日)は西尾市の八ツ面山まで自宅から自転車で行ってみます。
愛車(ママチャリ)で自宅を出て1時間半、今日登る予定の八ッ面山が見えてきました。低すぎてわからないかもしれません。
道の駅にしお岡ノ山
まずは八ツ面山近くの道の駅にしお岡の山で腹ごしらえとしましょう。にしお岡の山は国道23号線岡崎バイパス沿いにあります。
食事処いっぷく亭です。台湾ラーメン屋うな丼、大海老定食など名古屋めしが楽しめます。場所柄、食べている人はトラックの運転手さんが多かったです。
一番安いメニューの岡ノ山そば350円です。なんの変哲もない蕎麦ですが、美味しかったです。
西尾市は抹茶生産日本一のお茶の産地だけあって、給茶機の冷茶がなにげに旨いです。おすすめです。
愛知県一低い山?の八ッ面山
西尾市街中心部からも近い八ッ面山は標高67.4mの男山と39mの女山がくっついた形をしています。
前方後円墳にも見えなくもない形状ですが、地質的に古墳ではありません。古墳だったらロマンあります。
世界最大の墓である大阪堺の仁徳天皇陵の遥かに凌ぐ規模ですね。
女山山頂の芝生広場にやってきました。山頂には女山の標高39mより高い、高さ59mの県の防災無線の電波塔が立っています。
久麻久神社
男山の中腹にある久麻久(くまく)神社にやってきました。
コロナ退散でしょうか、新しそうな疫病鎮静ののぼりがたっていました。
このあたりは忠臣蔵で有名な吉良上野介の出身地で吉良庄と呼ばれていました。
本殿は国の重要文化財指定で、室町時代後期の建築だそうです。
重要文化財はおそらく奥の建物でしょうか。見た目、奥の方がかなり古そうです。
雲母抗跡
そして中腹に雲母の採鉱跡があります。
現在、坑道跡はフェンスで囲われて、人が中に入れないようになっています。
看板によると採掘された雲母は奈良時代から朝廷に税として納められたそうです。長い歴史があります。
キラキラする雲母は古代人に魅力的だったんでしょう。
また吉良荘の名の由来は雲母(きらら)であるそうです。興味深いです。
明治時代には採鉱はストップし、昭和6年の小学生転落死亡事故をきっかけに642か所の坑道穴が埋め戻されたそうです。
頂上へは車でも登ることができます。私は麓に自転車を停めて車道を歩きました。
八ツ面山公園展望台
山頂までは所要時間10分でした。さすが愛知一低い山ですね。
頂上には展望台があります。標高は67mですがプラス15mくらいはありそうです。
展望台は誰もいませんでした。
西尾市の市街地です。遠く知多半島と三河を望むことができます。
ハイキングというのもおこがましいですが、森があって神社もあって鉱山跡もあり、そして山頂からは展望も楽しめるということで、低いわりに見どころの多い山でした。 春には桜も咲くそうです。
ただ若干、山全体の雰囲気が暗い感じがしないこともないです。山頂に謎のコンクリート製の廃墟っぽい建物があります。
猛毒マムシ注意やチカン出没の看板も多いです。