愛知お散歩なび

愛知お散歩人のほとんどうどんが公園、施設、工場、神社仏閣、その他いろいろ興味のおもむくまま歩き回ります。なるべく車を使わないエコな旅をします。

書院造の最高峰 名古屋城本丸御殿を見学してきました(名古屋市)

こんにちは! 愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。

 

このブログは愛知県のなるべく穴場的なスポットを紹介していますが、今日は名古屋観光の王道というべき、名古屋城本丸御殿にやってきました。

 

  

尾張名古屋のシンボル 名古屋城


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戦時中の空襲で焼失し、戦後再建された名古屋城天守閣。鉄筋コンクリート製ですが現在の耐震基準を満たしていないということで、ただいま内部は残念ながら見学できません。

  

本丸御殿へ 入場券を購入

 

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しかし本丸御殿を見学することができます。

 

本丸御殿も戦災で焼失しましたが、最近まで再建工事が行われ、完成のしたのは2018年。工事の段階から完成まで、3回にわけて順次公開されてきました。

 

名古屋城入り口で入場券を購入します。本丸御殿の見学は名古屋城の入場料のみでOKです。

 

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入場料は大人500円です。

 

名古屋城の櫓と門

 

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重要文化財の西南隅櫓。

 

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こちらは空襲の被害が無かった重要文化財の本丸表二之門です。

 

本丸御殿見学の注意事項

 

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こちらが再建された本丸御殿です。玄関車寄せという建物で、ここが本来の表玄関ですが、見学客はこの裏の中之口部屋から入ります。

 

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徳川家康の命をうけて建築された本丸御殿は1615年に完成し、もともとは家康の9男で初代尾張藩藩主、徳川義直の居宅として使用されました。

 

その後は将軍が京都へ上洛する際の宿泊所として使用されることになります。

 

時はたち1930年には城郭建築としては国宝第1号にもなった貴重な建築物です。しかし戦争で天守閣と同じく焼失しました。

 

 

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本丸御殿見取り図 出展:名古屋城ホームページ

 

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建物の柱や壁に傷をつけないため、リュックなどの大きな荷物はロッカーに入れることを求められます。(100円返却式)

 

その他建物の保護と、他の見学者の迷惑とならないように以下のような注意点があります。

 

・入口で靴をお脱ぎいただきます。素足・ストッキングの方は、備え付けのスリッパにお履きかえください。
・スーツケースなどの大きな荷物は、御殿内の無料ロッカーにお預けください。
・襖、障子、金具類には、絶対にお手を触れないでください。
・障壁画保護のため、カメラのフラッシュを事前にお切りください。切り方などご不明の方は、係員にお声がけください。
・建物を傷つける行為はお控えください
・飲食禁止
・禁煙
・携帯電話使用禁止
・車椅子の方は、御殿北側のスロープをご利用ください。御殿内専用の車椅子を用意しております。
・江戸時代の空間を正確に復元するため、照明を控え、冷暖房・トイレなどは設置していません。体調に十分ご留意のうえご観覧くださいますようお願いいたします。

本丸御殿 | 観る | 名古屋城公式ウェブサイト

 禁煙や飲食禁止は当たり前ですね。

 

建物内の床は板張りで冬は寒いのですが、入り口でスリッパを課してもらえます。靴は鍵付きの下駄箱に入れることになります。

 

玄関・表書院

 

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内部は金をふんだんに使用した豪華な障壁画が目立ちます。こういう絵も資料をもとに現代の画家さんが絵筆をとったんですかね。よくできています。

 

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ちなみにフラッシュを使用しなければ、内部の写真撮影はOKです。

 

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玄関は本丸御殿を訪れた人がまず通され、対面を待つ場所であり、古くは遠侍(とおざむらい)と呼ばれた建物です。

 

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 狩野派の障壁画みたいと思ったら、やはり狩野派でした。オリジナルが存在して精密に模写されているんですね。

 

戦災を免れた1,047点の襖や天井板絵などの障壁画は、計1,047面が国の重要文化財に指定されて保存されているそうです。

 

本丸御殿障壁画 | 文化財 | 知る | 名古屋城公式ウェブサイト

 

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広い廊下です。

 

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表書院。藩主が来客との公的な謁見の際に使用していた場所になります。

 

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柱、長押など木曽ヒノキ。節ひとつないので木材だけでもかなり高いのでは。(総工費150億円だったそうです)

 

 

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対面所

 

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対面は藩主の身内や家臣などよりプライベートな来客との対面や宴席などに使用されていた場所。表書院に比べて組天井や華やかなイメージの欄間などより豪華な内装になっています。

 

こういうのは京都のに二条城(国宝二の丸御殿)にはなかったような気がします。

 

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透かし彫りの欄間。寸分違わず彫られています。いい仕事していますね。

 

せっかくの技も、この本丸御殿再建みたいなプロジェクトが無いと腕を振るう場所がないですね。今後、技は継承されていくんでしょうかね。

 

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釘隠しは彫金師の仕事。

 

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こちらは別の釘隠し。

 

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格子天井。

 

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豪華絢爛な釘隠し。

 

上洛殿

 

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上洛殿は本丸御殿の中でもっとも格式高い場所で、1634年の三代将軍家光の上洛の際、宿泊場所として増築されました。

 

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天井、透かし彫りの欄間、どれをとっても豪華です。名古屋は昔から派手好き?

 

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彩色の施された凄い立体的な彫刻です。いい仕事してますね。

 

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奥の間は一段高くなっており、将軍が滞在する最も格式の高い部屋となります。

 

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鳥たちが3Dのように浮き上がっています。

 

梅の間

 

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将軍をもてなす上級家臣たちの控え場所であったとされている広間です。

 

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動画でも本丸御殿の内部を見ることができます。

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こちらの動画を先に見ると、実物を見た時により楽しめると思います。歴史的背景や本丸御殿の見どころなど詳しい解説を聞くことができます。

 

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本丸御殿の周辺

 

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河村市長が築城時と同じ、木造での再建にこだわっている名古屋城天守閣。個人的には木造で耐震基準を満たすのは相当難しいのではと思います。

 

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天守閣北側の石垣。

 

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外堀です。

 

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二の丸庭園の梅林にやってきました。

 

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来週あたりからが見ごろのようです。

 

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