こんにちは。愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。今日は西三河南部、抹茶で有名な西尾市にやってきました。
広い西尾市の中でも今日は北東部、矢作古川分岐点付近を歩いてみたいと思います。
矢作古川とは
矢作古川はかつて矢作川の本流であった川で、西尾市小島(おじま)町と志貴野町の境で矢作川から分岐し、旧吉良町吉田付近で三河湾に注ぐ全長14㎞あまりの川です。
現在の西尾市、安城市、碧南市を流れる矢作川本流は江戸時代の初期に作られた水路が元になっています。
矢作古川分岐点を求めて右岸を歩く
矢作古川分岐点へは東側から向かうと、このように立ち入り禁止となっています。この先で工事が行われているようです。
そこで県道479号熊味岡崎線、矢作古川に架かる竜宮橋から右岸を北上してみます。
住宅の脇を通る細い道を通ります。
右手は崖になっていて木々の間から矢作古川の水面が見えます。
舗装は途中で終わります。ちょっと不気味な道を進みます。
ここも崖になっています。このあたりの矢作古川は峡谷のようになっています。竜宮峡谷と呼ばれています。
さらに進むと廃屋が現れました。
西尾なのに奥三河の山間部のような秘境感が漂います。グーグルマップではこの先も道がありましたが、道はこのあとすぐ行き止まりになっていました。
矢作古川左岸 小島龍宮社へ
再び竜宮橋に戻り、今度は左岸を歩いてみます。地図では小島龍宮社という神社が途中にあります。
竜宮橋のたもと、小島龍宮社の入り口です。関係者以外の車の侵入は禁じると書いていますが、徒歩なので大丈夫でしょう。
左右には紅白ののぼりが並びます。
3分ほど歩くと小島龍宮社に到着です。龍宮社は同じ小島地内の小島八幡社の境外社になります。
この神社には龍宮伝説が残されています。細かく書くと転載になってしまいますので興味のある方はネットでお調べください。
たしかに横を流れる矢作古川は渕のようになっていて龍があらわれそうな雰囲気です。
※龍宮伝説は安城市にある本証寺との関連も・・
https://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/shisetsu/kyoikushisetsu/documents/hasunokaitayori33.pdf
また、拝殿の横には戦時中に発生した大地震、三河地震に関する説明板があります。龍宮社の拝殿の床下に断層が残されているそうですが建物内のため非公開です。
龍宮社の左手にはさらに道が続きます。
少し行くとアイシンAW城山工場の脇に出ます。ちょっと悪いことをしているような気分になります。決して怪しい者ではありません(笑)
矢作古川分岐点
さらに進むと開けたところに出ました。ここが矢作川本流と矢作古川の分岐点のようです。絶賛工事中ですね。
水門らしき上を通る道はダンプが行き交っています。あきらめて引き返すことにします。
矢作古川分岐点の航空写真
それにしてもなぜ本来の矢作川がそれまで三河平野をゆったり流れていたのに、わざわざこの狭い峡谷を流れていたのか不思議です。
おそらく昔は大雨の時に、この竜宮峡谷がボトルネックとなって、上流でよく洪水が発生していたのではないでしょうか。