写真:仙台港に停泊中の「きそ」
こんにちは!愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんは先日、東北地方を旅行してきました。その帰り太平洋フェリーの仙台―名古屋航路に乗船してきましたので、伊勢湾から名古屋港にかけてをレポートしたいと思います。最後までお付き合いください。
目次
伊良湖水道を通過します
仙台を昨日の午後12時50分に出航した太平洋フェリーの「きそ」は5時13分、遠州灘で日の出を迎えます。が、しかし・・この日は天気があまりよくありません。
そして午前7時半ごろ伊良湖水道を通過し伊勢湾に入ります。タンカーの後方の島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台で有名な神島です。
伊良湖水道は渥美半島の先端の伊良湖岬と三重県鳥羽市神島との間の海峡です。
伊良湖水道は大型船の船乗りが最も緊張する箇所と言います。狭い海峡に関わらず、名古屋港や三河港、四日市港に出入りする大型船と頻繁にすれちがうことと、漁師にとってもいい漁場らしく多くの小型漁船が漁をしています。なかなかのカオスです。
伊良湖水道(いらごすいどう)とは、愛知県田原市の伊良湖岬と三重県鳥羽市の神島の間にある水道の事をいう。太平洋と伊勢湾、三河湾をつないでいる。
水道中央部には海上交通安全法で定められた伊良湖水道航路がある。幅約1,200m、長さ約3,900mの狭い航路であるが、名古屋港、四日市港、三河港など日本を代表する港を往来する大型船舶が1日100隻以上通航するなど大変混雑する航路となっている。他にも漁船など小型船舶も通航する事から、伊良湖水道は外国船舶や1万総トン以上の船舶に水先人の乗船を義務付けた「強制水先区」に指定されており、伊勢湾海上交通センターが大型船の航路管制を行っている。
漁船は何を取っているんでしょうかね。
そこへ伊勢湾を出ていく大型船があらわれました。外国船のようです。よく見てみるとHUMBRG HIGHWAYと書いてありますのでドイツ船かと思われます。形は自動車運搬船ですので、きっとベンツかフォルクスワーゲンでも三河港に陸揚げした帰りなのでしょう。
もちろん空荷で帰ると燃料がもったいないので、レクサスかトヨタ車をしこたま積んでいるかと想像します。
こちらはコンテナ船。OOCLは東方海外貨櫃航運公司といい香港の大手海運会社です。
後方に通ってきた伊良湖水道を望みます。右が神島、左が伊良湖岬です。
知多半島沖を北上します
巨大なLNGタンカーが現れました。
これは何かのパトロールの船でしょうか。伊勢湾はいろいろな船が航行しています。
進路の左手、遠くには大型船が何隻も見えます。
この日はちょっと霞がかかっていてあまり展望が良くありませんでしたが、中部国際空港の沖合にやってきました。小さく管制塔が見えます。
こちらは知多市の石川播磨重工の愛知工場。大型タンカーも建造していた造船所ですが、昨年閉鎖が決定されました。
反対側には謎の埋め立て地が見えます。ポートアイランドと呼ばれる名古屋港浚渫の際に出た土砂の処分場のようです。
こちらは東海市の新日本製鉄名古屋製鉄所です。
名古屋港に入港します
こちらは第四管区海上保安本部 名古屋港海上交通センター、港の交通整理を行う場所です。建物の上の方は何やら信号機のようになっています。
朝日新聞デジタル:港の安全 24時間守る - 愛知 - 地域
飛島のコンテナふ頭を通過します。
通称「きりん」と呼ばれるガントリークレーンが並びます。名古屋港は貨物取扱日本一の港です。
年間の総貨物取扱量(トン)は2002年から2017年まで16年連続で日本一を維持している。2014年の貿易額では、東京港に次いで2位。輸出額が輸入額を大幅に上回っていることが特徴で、2014年の輸出額は日本一。
進路右手には日本郵船の自動車運搬船が係留中です。トヨタ車をどこかの国へ輸出するのでしょうね。ちょうどポートメッセ名古屋、レゴランドに隣接する埠頭になります。
名港トリトンの下をくぐります
名港トリトン(伊勢湾岸道)の下をくぐるのが太平洋フェリーのハイライトのひとつです。
名港トリトンの高さはこの太平洋フェリーが通過することを前提に決まったとか・・・
無事、9時50分ごろ名古屋港に接岸しました。この日は伊勢湾ランチクルーズがあるため普段より30分ほど早い入港でした。
不定期に開催される伊勢湾ランチクルーズでは、セントレア沖あたりまで運行されるようですので、参加すれば仙台や苫小牧まで乗らなくても、今と同じような港の風景や行きかう船を楽しむことができます。また船内の見学もできるのでお子様にも喜ばれると思います。