写真:よさみフローラルガーデン管理棟フローラルプラザ
こんにちは! 愛知お散歩ナビゲーターのほとんどうどんです。
台風10号が過ぎ去った8月16日、刈谷市南部にある公園、フローラルガーデンよさみと依佐美送信所資料館を訪ねてきました。
フローラルガーデンよさみは年間を通じて草花が楽しめる公園で、依佐美送信所資料館はこの場所に会った日本軍、戦後は米軍に接収された送信所の遺構を伝えるものです。
よさみフローラルガーデン
フローラルガーデンよさみは依佐美送信所跡地に作られた、花と緑のあふれる公園です。刈谷市の南部の住宅地の外れにあり、付近は広々とした麦畑が広がっています。
フローラルガーデンよさみについて | 公園案内 | フローラルガーデンよさみ
2007年にオープンした比較的新しい公園で、とてもよく整備され多くの草花が植えられています。
真夏なので花の種類は少なめですが、それでも多くの場所で花が咲いていました。
ハイビスカスも夏らしいですね。フローラルガーデンの敷地内を一周できるウォーキングコースが設けられ市民の利用も多いようです。
イングリッシュガーデンもあります
管理棟フローラルプラザの隣にはインスタ映えしそうなイングリッシュガーデンもあります。
英国コッツウォルズ地方のハニーストーンを使用したドライストーンウォーリングなど本物の石材と英国アンティークのゲートを使用しているそうです。
いい雰囲気ですね。
温室にはサボテンも
右側のガラス部分が温室になっておりサボテンが育てられています。
金シャチや柱サボテンなど、このあたりではお目にかかれないサボテンを育成しています。
遊具やミニ機関車もあります
公園内には子供たちに人気のある遊具も多く設置され、週末には多くの家族連れで大変賑わう公園だそうです。水遊びのできる噴水広場もあります。
この日は運転されていませんでしたが、週末を中心にミニSLの運行もされ子どもたちの人気を集めています。
◇運営期間及び時間
土曜、日曜、祝日に運転します。
Aシーズン:3月第3週~4月・11月~12月第3週 10:00~12:00、13:00~15:00
Bシーズン:5月~10月 10:00~12:00、13:00~16:00
※但し、第1日曜日は10:00~15:00
料金:小学生以上 ¥100/1乗車
公園内の中心には、このような広々とした芝生広場もあります。この日はお盆休み中の早朝ということもあって閑散としていました。
むかしここに依佐美送信所がありました
園内を歩いているとこのような赤と白に塗装された鉄塔が見えます。
これがこの場所にあった依佐美送信所の鉄塔の名残です。かなり大きな鉄塔ですが、これでも実物の10分の1の高さだそうで当時は高さ250mの鉄塔が8本立っていました。
昔はこの写真のように鉄塔が建っており、三河安城付近を通過する新幹線の車窓からも見ることができ、この地域のランドマークとなっていました。
依佐美送信所記念館は依佐美送信所の主要設備を保存する施設です。当時の送信施設の外観を再現し、貴重な産業遺産である送信機器類が数多く展示し、依佐美送信所の歴史を学ぶことができます。入場は無料です。
◇ 開館時間
9:00~17:00
◇ 休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始
送信所記念館の中に入ってみます
まず目を引くのが巨大な機械群ですね。
長波を発生させるための機械だと思いますが、どの機械がどういう風に使われるかは電気工学の知識がないと理解するのは難しいと思います。
機械にはベルリンとドイツ製であることを示す銘板が取り付けられています。
かなり古そうな機械ですね。送信所の建設が始まったのは1927年ですので、機械もかなり古いものであることが想像できます。
送信所は1929年から欧州向けに運用を開始しました。大電力のテレフンケン式発電機(ドイツ製)を使用した長波送信設備と、高さ250mのアンテナ鉄塔8基は1993年にその役目を終えるまで活躍しました。
また海面下まで電波を届けることができる長波の特性から、太平洋戦争時には日本海軍潜水艦との交信に重用され、「ニイタカヤマノボレ」の暗号文も依佐美送信所から潜水艦へ発信されました。
戦後はアメリカ軍に接収され東西冷戦終結により送信所の必要性は無くなり、1997年に鉄塔、2006年には送信所が解体されました。
こちらは運用していた頃の依佐美送信所のジオラマです。長方形型に8基の鉄塔が配置されました。
米軍管理下時の立ち入り禁止の看板も保存されています。
帰りに交通児童遊園に寄ってみました
JR・名鉄刈谷駅の近くには子供たちに人気の刈谷交通児童遊園もあります。キッズコースターやグレートポセイドン、ゴーカートなどの各種乗り物が50円で楽しむことができるので、こちらも家族連れに大人気の施設です。
遊園内にある蒸気機関車D-51の実写展示。
迫力ありますね。
近くにはかつて名古屋市内を走っていた市電1603型の展示もあります。
内部に入ることもできます。木製フロアのレトロな車内です。
車内の運転系統図を見てみるとけっこう路線があったんですね。現在では地下鉄がカバーしています。
シンプルな運転台も見ることができます。
アクセス
フローラルガーデンよさみ・依佐美送信所記念館
JR・名鉄刈谷駅南口より刈谷市公共施設連絡バス(かりまる)
小垣江・依佐美線 小垣江駅東口行き乗車 約30分
「フローラルガーデンよさみ」下車
JR野田新町駅より刈谷市公共施設連絡バス(かりまる)
小垣江・依佐美線 小垣江駅東口行き乗車 約10分
「フローラルガーデンよさみ」下車
※刈谷市公共施設連絡バスは市民以外の人も無料で乗車できます
刈谷市交通児童遊園
JR・名鉄刈谷駅より徒歩約10分